M&Aを実践しての感想

M&Aは’時間を買う’戦略として脚光をあびた。 
新事業を一から始めるよりも、既存事業を’暖簾代を払ってでも’買う方が
自社の企業価値が上げられるという考え方である。 

考え方はなるほどその通りと思われるが、現実にはそう思惑通りにいかない。 
仕事上、さして大規模ではないがM&Aを手がけた経験からいうと、
うまくいかない場合の方が多い。 (多分に私の力不足による所がおおいが・・) 

買収金額 = 純資産 + 暖簾代(=時間代) 

細かいことを抜きにした買収金額の概念だ。
とすれば、この買収が成功したかどうかの判断基準は、暖簾代を払ってなお、
買収企業の価値が上昇したかどうかである。 すなわち、被買収企業の旧経営陣よりも
+αの良い経営ができなければ、この買収は失敗である。 しかし、これが難しい。 

買収・合併の記者会見でよく、経営陣が’シナジー効果’を出すという。 
この言葉は危ない魔法の言葉だ。 注意した方がいい。 M&Aの失敗は結局このシナジーが
出せない事が原因となる。 

海外のM&Aにおけるシナジーとは合理化のニュアンスと似ていると思う。 
すなわち、買収により管理部門を統合し、管理コストを削減する。したがってxxx億円の
効果が生じるといった具合だ。 言ってしまえばリストラである。 

私の経験からいって、漠然としたシナジーを期待したM&Aは成功しない。 
まずは、管理部門の共通化によるコスト削減からスタート。 このシビアな考え方なくして、
暖簾代を払うことはほぼ不可能。 (暖簾代=時)は金なり。 結局、M&Aをやろうがやるまいが、
血の滲むような合理化を実施せざるおえない。


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theme : 企業経営
genre : ビジネス

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難しい

M&Aって、結局のところ、会社を変えたいためのきっかけとして利用することも多々あると思います。
あと、M&Aっていうと、企業価値とか、買収額算定のための種々の計算(DCFやらなんやら)など、テクニカルなものがいろいろと入ってきます。でも、いつも思いますが、それって結局のところ、買収したいと思い始めたときに持っていたイメージ(大体●億円かなあ)ということを改めて検証する程度のことであり、実際は思い始めたときにいろんなことがすべて決まっているんだと思います。
買収金額だけでないその他の部分が実は一番重要なはずなのに、ややもすると買収金額交渉においてテクニカルな話に終始してしまい、そんな話をしている自分に自己満、なんて恐ろしい自慰行為となりかねないですね。
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